[四八郎窯]加藤 聡明Toshiaki KATOU
STORY
技法にこだわった作陶
越中瀬戸焼の魅力について
私は豊富な粘土と自然に囲まれた越中瀬戸の地で松の木を割り、窯を焚いています。
薪窯では、松の木の灰が作品に降りかかるため、素朴で趣のある作品になるとともに、「緋」が走り独特の味わい深い作品になります。
私はそんな自然がもたらしてくれる色、流れ、勢いを感じながら作陶できるところが越中瀬戸焼の魅力だと思います。
製作時に心がけていることや、
作家としてのテーマを教えてください。
粘土は近くの裏山に掘りに行き、丁寧に石や葉などを取り除いてから作る作品にあわせて粘土の細かさを調節して作っています。
時には鉄分の度合いも調節し、赤みを帯びた土味にしたりと自分の作品のイメージに近づくように粘土を作るよう心がけています。
器の色(釉薬)は地元の藁や木などを燃やした灰を使っています。
薪窯に入れた時の釉薬の色や表情の変化、色の混ざり具合、自然な流れを研究し、作品に取り込んでいます。
立山町での暮らしの魅力
雄大な立山連峰の地で、動物と戯れたり、四季を感じながら仕事をしています。
仕事終わりには自作五右衛門風呂に入り、自作の器で美味しいお酒を吞むのが楽しみです。
四郎八窯からのメッセージ
九谷で7年の修業を終え、四郎八窯を父から受け継ぎ「一窯二土三作り」という言葉を忘れずに作陶を続けています。
お近くにいらっしゃった際はぜひお立ち寄りください。